長年ファンの間で続いた、
「その後、ポルコはジーナとフィオどっちと結婚する?」
という結婚論争。これに、ついに終止符が打たれそうです。
マダム・ジーナと、フィオ・ピッコロ。
映画『紅の豚』は、ヒロインとして二人の名が挙がる珍しい作品ですよね。
ポルコは最後、ジーナとフィオ、どっちを選んだのでしょうか?
ジーナの賭けの結末は?
ポルコとジーナが結ばれたことが分かる、決定的な証拠画像を元に、3人のその後を、考察&解説していきます。
『紅の豚』その後ポルコはジーナとフィオどっちと結婚する?(賭けの結果は)
結論:ポルコはジーナを選んだ!(ジーナは賭けに勝った!)※証拠画像有り

この画像が、なぜ決定的証拠になるか、分かりますか?
画像に映っているのは、ジーナが経営する、ホテル「アドリアーノ」です。
右端には、ポルコの赤い飛行艇が見えるではありませんか。
ジーナの賭けの内容をおさらい

ジーナは、カーチスに迫られるも、この「賭け」を理由に断りました。
「あの人」が夜ではなく、昼間に、庭先に逢いに来てくれたら、「あの人」を今度こそ愛する。
「あの人」とは、ポルコのことでした。
ポイントは、
●ジーナの賭けの期間は、特に定められていない様子なこと
●ジーナは、自身のプライベート空間である庭先にカーチスが足を踏み入れたときは、気を悪くしたこと
の、2点ではないでしょうか。
ジーナは、口では賭けをしているといっても、
「愛する人が振り向いてくれるまで、ずっと待ち続けるわ」
という段階に入っているように感じます。
要するにジーナは、この時にはすでにポルコを愛していたのではないでしょうか。
それではポルコがジーナを選んだことの証拠画像をもう一度

島の右端に、うんと小さいのですが、赤い飛行艇が止まっているのが、見えますでしょうか。
それも、ホテル側に停まっているのではありません。
ジーナのプライベート空間である、庭先に停まっているのです。
これはもう、ジーナとポルコがその後結婚することの匂わせとしか、思わざるを得ません。
証拠画像その②
『紅の豚』のエンドロールの最後には、次の画像が映ります。

これがどういうシーンなのか、絵コンテには、次の通り説明書きがありました。
アドリア海の海の谷間へ降下していく深紅の飛行艇
スタジオジブリ『絵コンテ 紅の豚』より引用
深紅の飛行艇は、その後、下降していくということですが、なぜ上昇ではないのでしょうか。
思うに、深紅の飛行艇はその後、ジーナの庭先に降り立ったのではないでしょうか。
小まとめ
まとめると、
ジーナはその後賭けに勝って、ポルコと結婚する。
ということだと思います。
赤い飛行艇が昼に島に停まっていた画像を見るに、メッセージ性を感じますし、信憑性は高いのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
フィオが「ジーナさんは益々きれいになっていく」と話していたのには、こういう背景あってのことだったのかもしれないですね。
『紅の豚』ポルコがフィオではなくジーナと結婚する理由を考察

当記事では、ポルコがジーナを選んだと結論付けました。
それではポルコがジーナを選んだのはなぜでしょうか。
フィオも大変かわいい娘で、映画の中での人気はもちろん、視聴者人気も高いキャラクターです。
①ポルコは依然からジーナに想いを寄せていた!

『紅の豚』関連書籍である宮崎駿作『飛行艇時代』によればポルコは、「ジーナのことを密かに想いつつも、自分の気持ちを素直に出せないでいる。」のだそうです。
ポルコは、以前からジーナに恋していたのですね。
ポルコと、ジーナは昔からの付き合いです。
作中には、子供時代のポルコがジーナのスカートが風にまくれるのを見て、頬を染めるシーンがあります。
ポルコは、子供のときからジーナのことが好きだったのかもしれないですね。
大人になったポルコが変わらずジーナのことが好きであることが分かる描写としては、カーチスから、ジーナの気持ちを聞かされたポルコが、ゆでだこのように真っ赤になってしまう、というシーンがありました。
②ジーナは「マルコ」と本名で呼ぶ
ジーナはポルコをマルコと彼の本名で呼びます。
ポルコロッソという名はニックネームで、タイトル通り、「紅の豚」という意味で、皮肉がこめられています。
(ポルコロッソとはニックネームで、タイトル通り紅の豚の意味)
③年齢的なもの

ポルコは最初、フィオがまだ若すぎるという理由で、飛行艇の設計を断ろうとしていました。
ポルコとジーナは同年代ですが、フィオはまだ子供。
ポルコにとってフィオは、ひとりの女性というより、娘に近い存在だったのではないでしょうか。
(フィオは17歳、ポルコは年齢不詳だが、1983年生まれという設定により、36~37歳位だと推測される。同世代とみられるジーナも、同じくらいだろう)
④ジーナは旧友の娘だから手を出せない

ポルコは、ジーナの祖父とは長い付き合いですが、「手を出すなよ」と釘を刺されています。
また、ポルコならそうすると信頼して2人を一緒に旅に出したようです。余計に裏切れません。
5安定したパートナーシップ

ポルコは収入の不安定な生活をしています。
が、ジーナはビジネスを自立的に切り盛りする大人の女性。
うまく支え合える関係を想像できます。
小まとめ
つまり、一見すると、最後でジーナの想いがようやく届いた、叶ったように感じられます。
しかし本当は、ジーナより、ポルコの方が、ずっとずっと待っていたのだと、考えられますね。
ジーナが好きなのであれば、フィオにいちいち頬を染めるな!紛らわしい!とも言いたくなりますが、そこは男性の性なのでしょう。
『紅の豚』フィオとジーナ、選ぶならどっち?

ガジェット通信(https://getnews.jp/archives/184346)では、以下のアンケートを行っていました。
<あなたならどっちのヒロインを選ぶ? 『紅の豚』フィオとジーナ(1000人)>
・フィオ 559票(55.9%)
・ジーナ 441票(44.1%)
ガジェット通信(https://getnews.jp/archives/184346)
結果は、フィオの方が、若干リードするも、ほぼ五分五分の結果でした。
さすが、ダブルヒロインですね。
タイプも全く異なるふたりのヒロインなので、意見も真っ二つに割れたのでは。
個人的な意見でいうと、ヒロインの定義が言葉通り女版主人公、ということならば、それはやはりフィオではないかと思います。
冒険していますし、分かりやすく勇敢ですからね。
しかしポルコのパートナーという意味では、ジーナなのだと思います。
『紅の豚』フィオのその後※5年後?の画像も

フィオは、ピッコロ社を継ぎました。(たくさんの親戚とわいわいやっているのが想像できますね)
ジーナとは本当に良い友人になり、夏の休暇はホテル「アドリーア」で過ごすのが決まりになっているのだそうです。
カーチスは、俳優になった今も時々手紙をくれるのだそう。
男に二言が無ければ、その内本当に正式に申し込みに来るのかもしれません。
ポルコについては、「ミラノに帰る日が来ても姿を見せてくれなかった」ということだけしか語られていません。
しかしその後は、時には飛行機設計技師とお得意様として、時には師弟として、良い関係を築き続けるのではないでしょうか。
フィルの5年後!?
フィオは、5年後には次のような容姿になるらしいですよ。

恐ろしく美人だと、視聴者には好評です。
フィオと出会うのが彼女がすっかり大人になった5年後だったら、また結果は違っていたかもしれません。
『紅の豚』その後ポルコはジーナとフィオどっちと結婚する?(賭けの結果は)【まとめ】

ポルコはその後、公式ビジュアルやテキストによる裏付けより、ジーナと結婚すると思われる。(ジーナは賭けに買った!)
ということで、ポルコと結ばれるの、ジーナとフィオどっち論争においては、これを持って終止符が打たれることになりそうです。
この結論は、長年のファン論争に対する最も説得力のある解答だといえるのではないでしょうか。
フィオはフィオで、ポルコと結ばれていた方が心配になる節もありますよね。
フィオにはまた別の王子様が待っているはず。
これで良かったのだと思えます。
当記事が、”どっち派”論争に終止符を打ち、より深い『紅の豚』の世界を楽しむのに足しとなれば幸いです。
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