ナウシカ|テトへの「怖くない怖くない」が賛否両論の理由

怖くない、怖くない

怯えていただけなんだよね

といえば、『天空の城ラピュタ』の主人公・ナウシカの名言です。

ナウシカが、キツネリス・テトを手懐けるシーンで、出てきたセリフですね。

当記事には、

ナウシカの「怖くない、怖くない」「怯えていただけなんだよね」の意味

ナウシカがキツネリス・テトを手懐けるシーンに、賛否両論あるワケ

をまとめています。

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ナウシカが「怖くない、怖くない」「怯えていただけなんだよね」と言うシーンをおさらい

ナウシカ「怖くない、怖くない」(場面画像)

ナウシカは、ユパ様のポケットに、ヤンマにさらわれていたところを人の子と間違えた助けたというキツネリスがいるのを見つけます。

すると、

「おいで」

と手を差し出しました。

するとキツネリスは、毛を逆立てて威嚇していたのですが、ナウシカの手をつたって、ナウシカの肩までのぼっていきます。

ユパ様は、

「手を出さん方が良い、こいつは野生育ち」

と注意を促します。

ですがナウシカは聞かず、手袋を外すと、肩で威嚇し続けているキツネリスに向かって、生身の手を差し出しました。

「怖くない、怖くない」

するとキツネリスは、ガブッとナウシカの手にかぶりつきました。

ナウシカの手から血が出ましたが、ナウシカは動じず、

「怖くない」

と引き続き語りかけます。

するとその思いが通じたのか、キツネリスはしょぼんと耳を垂れ、ナウシカの傷口をぺろぺろと舐め始めます。

キツネリスは、すっかりナウシカに懐いた様子です。

それを見てユパ様は、

「不思議な力だ……人にはなれぬキツネリスを……」

と感心するのでした。

ナウシカの名言「怖くない、怖くない」「怯えていただけなんだよね」の意味は

ナウシカ「怖くない、怖くない」(場面画像)

怖くない、怖くない→わたしは怖くないよ。

怯えていただけなんだよね→威嚇しているのは、襲われない為で、本当は怯えているだけなんだよね。

動物を飼っていたり、野良犬や野良猫の保護活動に携わったことのある人であれば、きっと見覚えのある光景であることでしょう。

自分もそういった動画が好きでよく見るのですが、リアルナウシカ達には、脱帽の連続です。

例えば飼い主は、保護した凶暴な猫の警戒心を解く為、手が怖いものでないということを分かってもらえるように、毎日根気強くゲージの中に手を入れます。

そのようにして惜しみない愛情を注いでいく内に、猫もいつしか心を開くようになり、飼い主に安心して懐くようになるものです。

涙なしには見られない、感動ドラマです。

この一連の流れを、ナウシカはほんの数秒でやってのけてしまっているのでした。

ナウシカがテトを手懐けるシーンに賛否両論のワケ

ナウシカ「この子、わたしに下さいな」(場面画像)

ナウシカが、「怖くないよ」と言ってテトを手懐けるシーンには、ナウシカの優しさ、ナウシカの魅力がふんだんに詰まっていますよね。

しかしこのシーン、一部の視聴者からすると、面白くなく感じられるシーンでもあるのです。

「怖くない」で動物は離してくれないよ。

流血する程噛まれてじっとしていられる、てどういうこと?

ナウシカが噛まれたところが頸動脈じゃなくて良かったね。

テトが狂犬病にかかってたら、終わりだったよなぁ。

噛まれたら、消毒しないといけないのに、子どもたちに悪影響じゃない?

ナウシカが完璧すぎて、
逆に魅力が感じられない。

これらの批判をまとめると、

綺麗事だ。

現実ではそうはいかない。

ということですね。

スタジオジブリ作品はリアリティーがありますから、ん?と引っ掛かってしまうというのは、理解できますよね。

矛盾点をつつきたくなるという。

かくいう自分も、改めて振り返ってみると、つつきたくなるたころ、出てきてしまいました。

まず、

キツネリスがナウシカの肩に上っていった時点で、すでにナウシカに懐いていないか?

という疑問。

本当にヤツは危険な個体だったのか?

どちらかというと、キツネリスはちょろい部類に含まれるのではないか?

少なくとも、猫よりは…?

一回痛いのを我慢すれば、懐いてもらえるなんて、ね。

しかし・・・

そもそもとして、流血する程の傷を負っても動じずにいるなんて、ムリだ。

凡人であれば、ハムスターにがぶりとやられたって、痛くって動いてしまいますよね。

ナウシカが完璧すぎて味気なく感じられるというのも分かります。

しかし個人的にはどうしても気になってしまった点が…。

それは、ナウシカがテトに対して命令口調で話す(ことがある)、という点です。

映画版ではもしかしたらないかもしれないのですが。

キツネリスの性分は分かりませんが、なんだかテトが、かわいそうに、不自由に思えてしまいました。

ナウシカがテトを支配しているように見えてしまって。

ナウシカは王女なので、命令口調が板についているというのもあるかもしれませんが。

ナウシカに対しては、全ての生き物と対等に接していてほしい、という期待があったのだと思います。

ナウシカはユパ様に、

「この子わたしに下さいな」

と言ってテトを手に入れていますから、別に意外なことでも何でもないのですけどね。

しかしナウシカはかわいいし優しいので、やはり大好きなキャラクターです。

ナウシカがテトを手懐けるシーンをまとめると、ナウシカは、難しいことをさも簡単そうにやっている、ということになるのではないでしょうか。

ユパ様が、「ナウシカには不思議な力がある」と感じたように、

ナウシカには、やはり特別で、不思議な力があるのでしょう。

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