本記事には、怪盗グルー4作品目となる『怪盗グルーのミニオン超変身』の評価感想をまとめました。
『怪盗グルーのミニオン超変身』は、「面白い」と高評価を得ている一方で、「ひどい」「つまらない」海外では「金儲けの為の映画」だといった酷評も中々目立っているんですよね。
無料で観たのであれば笑って終われるのでしょうが、
決して安くはないチケット代を払って観るだけに、
その対価に見合った作品を観たいという思いは当然強くなるようです。
映画『怪盗グルーのミニオン超変身』が「ひどい・つまらない」と言われる理由【評価感想】
映画『怪盗グルーのミニオン超変身』が「ひどい・つまらない」と言われる理由を、
ネット上に寄せられたレビューより集計しました。
- 「ストーリーがひどい・つまらない」70票
- 「悪役がひどい・つまらない」22票
- 「グルーがひどい・つまらない」11票
- 「ミニオンがひどい・つまらない」11票
- 「キャラの放置がひどい・つまらない」10票
- 「ギャグがひどい・つまらない」8票
- 「ゴキブリがひどい・つまらない」8票
- 「戦闘シーンがひどい・つまらない」4票
- 「ポピーがひどい・つまらない」4票
- 「ルーシーがひどい・つまらない」3票
1位:「ストーリーがひどい・つまらない」70票
「多くのことが起こっているのに、何も起こっていない」
「プロットがほとんど繋がっていないから、分かりづらくてつまらない。ストーリー全体が未完に思える」
「AIが考えたのようなストーリーだった」
「物事は、ただ放り込まれ、何の脈絡もなく起こる。そして回収されない」
「ストーリーは無いに等しい。短編総集編のようだった」
「何をそんなに急いで詰め込んだ?」
ひどい、つまらないと、圧倒的に票数が集まったのは、ストーリー構成でした。
映画『怪盗グルーのミニオン超変身』のメインストーリーを、
グルーとマキシムの対決、そしてグルーとベイビーと絆を深めることだとします。
すると、同作には以下のようなサブストーリーがあることになります。
1)ポピーの強盗
2)ルーシーとルーシーに剥げさせられた女性のやりとり
3)次女と三女の空手
4)メガミニオン
5)長女の新しい学校
6)お隣さんとのテニス
7)マーゴの新しい学校
盛りだくさんですね。
がしかし、これらのサブストーリーは、メインストーリーに干渉しているといえるでしょうか。
これらのサブストーリーを取り除いたとして、物語の進行に影響は及ぶでのしょうか。
これらのサブストーリーは、とても愉快ですが、
しかしせっかく長編のアニメを観にきたのであれば、どうせならそれらのサブストーリーを削ぎ落としてその分、メインストーリーの肉付けをしてほしかった。
と、いうのが彼らの言い分です。
なるほど、説得力を感じます。
2位:「悪役がひどい・つまらない」22票
「マキシムはグルーに復讐したいだけでスケールが小さい。しかも動機が浅すぎて、ひどい冗談だとしか思えなかった」
「マキシムは最後まで脇役だった」
「これまでの悪役に比べ、マキシムはダサい」
「マキシムは、グルーに復讐する為に赤ん坊を誘拐したの?なんて、平凡でつまらない悪役なんだろう」
「マキシムはゴキブリになっただけだった」
続いては、悪役マキシムに批判が集まりました。
マキシムは、
・ゴキブリに変身
・赤ん坊を誘拐
という、
世間からいかにも嫌われそうな要素をおさえていますよね。
復讐の動機も浅いと不評でした。
マキシムにこれ程までに批判が集まっているのを見ると、
怪盗グルー、ミニオンズシリーズ作にこれまで登場した悪役の人気の高さがうかがえます。
その分、マキシムに対する期待値も上がっていたのでしょう。
しかし、マキシムのデザインは格好良かったという高評価もありました。
しかし多くの視聴者が、マキシムに、過去シリーズ作に出てきた悪役と同等のカリスマ性を見出すことはできなかったようです。
3位:「グルーがひどい・つまらない」11票
「グルーは誰か別人にでもなった?彼はすっかり卑劣さを失ってしまって、ただのビビりになってしまった」
「グルーらしさがなく恐ろしかった。彼が赤ん坊に話しかけるシーンは、見るに堪えなかった」
「グルーはなぜ出会ったばかりの子供の言いなりになった?」
「グルーは自分の娘とはほとんど過ごさない代わりに、隣の家の娘を助け、赤ん坊との絆を深めることに集中していた」
「グルーは、グルーという人物を他の誰かが演じていたかのように、違う人みたいだった」
怪盗グルーシリーズ作の英題が『Despicable Me(卑劣な私)』であるように、卑劣さは、グルーの個性です。
がしかし、『怪盗グルーのミニオン超変身』では、グルーに卑劣さが全く感じられなかったことに、不信感が集まりました。
グルーの卑劣さが彼の魅力だと感じていた観客にとって、
グルーがティーンエイジャーの女の子の言いなりになる姿など、
見たくなかったのでしょう。
良きパパになったグルーにとって、ティーンエイジャーのポピーには、強く出られなかったのかもしれないですね。
3位:「ミニオンがひどい・つまらない」11票
「ミニオンの扱いが雑すぎる。愚かなことをするだけで、彼らに活躍の場は与えられなかった」
「ミニオンはケーキの上の苺になっただけだった」
「ミニオンは本筋のストーリーに干渉しておらず、無意味だ。ミニオングッズの売上を伸ばすことが目的だったのだろう」
「ミニオンの進化に何の意味があったろう?彼らに元々制限はない」
『怪盗グルーのミニオン超変身』とタイトルにあるように、メガミニオンは、今作の目玉といえます。
メガミニオンたちの大活躍によって悪役がやっつけられる、というところを楽しみに劇場に足を運んだという観客も多かったのではないでしょうか。
しかし蓋を開けてみると、どうでしたか。
メガミニオンに与えられた主な役割は、ドタバタ劇を繰り広げることのようでした。
これにがっかりした視聴者は多かったようです。
5位:「キャラ放置がひどい・つまらない」10票
「3姉妹は、本当にそこにいた?」
「3姉妹は、ただそこにいただけだった」
「一遍を通じて、登場人物誰ひとり成長していない」
「忘れ去られている登場人物が多い」
グルー家3姉妹の存在は、『怪盗グルーのミニオン超変身』において、非常に薄いものとなったようです。
見る人によっては、まるで彼女たちは忘れられている、置き去りにされたまま物語が進行していると感じられたようです。
3姉妹のファンであれば特にもどかしく感じたかもしれません。
6位:「ギャグがひどい・つまらない」8票
「劇場にこんなに親子がいて笑い声が聞こえないのには、理由がある」
「なんて陳腐なギャグなんだろう」
「これで笑っている人に同情笑いをするしかなかった」
「映画を観て微笑むことはした、しかし笑えなかった」
※笑い声でいっぱいだった劇場もあったようですよ。
6位:「Gがひどい・つまらない」8票
「なぜ苦手とする人が多いゴキブリをチョイスした?」
「この映画には、ゴキブリが出てきずきた」
「マキシムがゴキブリに変身するときは本当に気持ち悪かった。4Dで観るんじゃなかった」
「わたしはゴキブリが苦手なので、ずっと床の方を向いていなければならなかった」
いくらかわいくデフォルメしたつもりでも、ゴキブリはゴキブリ。
人によっては、それだけで観るに耐え難い作品となってしまったようです。
8位:「戦闘シーンがひどい・つまらない」4票
「この映画には良い戦闘シーンが何もなかった」
「戦闘シーンが短すぎる」
8位:「ポピーがひどい・つまらない」4票
「ポピーの盗みはあまりに意味がなかった」
「ポピーは自分の性格を決められていないので好きになれない」
10位:「ルーシーがひどい・つまらない」3票
「ルーシーのキャラが崩壊していた」
「ルーシー、オーバーにやりすぎじゃない?」
この後の11位には、
「時間が短い」2票
が続きます。
(1時間32分。しかしこれはいつものこと。サブストーリーが多かった為に、いつもより時間が短く感じられたのかもしれない)
以上、
『怪盗グルーのミニオン超変身』を観て、ひどい、つまらないと感じる理由を、
ランキング形式で発表して参りました。
いかがでしたか。
中には、"映画があんまりにひどいので、30分だけ観て途中で退席した"という人もいました。
怪盗グルーは大変人気が高いシリーズ作品なので、
期待値が高かっただけに、不満が爆発したというのもあるのでしょうね。
愛情の裏返しともいえるでしょう。
映画『怪盗グルーのミニオン超変身』が「面白い」理由【評価感想】
これだけを読むと、『怪盗グルーのミニオン超変身』はなんて駄作なのだろうと思ってしまいそうです。
ですが、『怪盗グルーのミニオン超変身』は大変愉快で面白い映画です。
『怪盗グルーのミニオン超変身』は面白い!
「悪党から献身的な父親へと成長するグルーの旅!」
「平凡なストーリーなのに、頭を使わずにリラっクスして楽しめる時間を保障してくれるこの映画は良い。大人も子供もみんな笑い続けていた」
「笑いをこらえて涙が出てしまった」
「虫もかわいく描かれていて、悪役も全く怖くないことが良かった」
同じストーリーを観ても、感じ方はそれぞれです。
『怪盗グルーのミニオン超変身』は、
好みが割れやすい作品だったように感じました。
ただし音楽の良さについては、観客が共通して好評価していたようです。
そして開始10分間。(つかみ)
エンディングも中々良かったようです。
「作品をただ空っぽに見て楽しみたい」
そういう人には、『怪盗グルーのミニオン超変身』はハマりそうです。
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