宮崎駿監督が、「パズーとシータはやってる」と過去に発言していたことが、中々話題になっています。
当記事では、この「パズーとシータはやってる」の意味を、考察していきたいと思います。
パズーとシータは、一体いつ何をやったのでしょうか?
「パズーとシータはやってる」のソース元(出所)は?
ラピュタにシータとパズーのキスシーンは描かれてないが『やることはやってる(つまりカイトで2人きりのシーンなどは存在する)』と宮崎駿がインタビューで答えたの思い出すとやはりジブリはただの子供向けアニメではないよな
— あみのさん (@bibi_bib_) August 12, 2022
まず、宮崎駿監督の「パズーとシータはやってる」発言のソース元の確認です。確認したところ、
宮崎駿作『風の帰る場所』
に、インタビュー形式で掲載されていました。
インタビュアーの渋谷陽一さんは、宮崎駿監督に、パズーとシータが天空の城ラピュタにたどり着いたとき、なぜふたりはキスをしないのか、ということを尋ねます。
パズーとシータは紐で体が繋がれたまま、一緒に転げ回って喜んで、抱き合って顔まで見合わせました。
それなのに、なぜそこでキスをしないんだ?ということを不満に思ったといいます。
すると宮崎駿監督は、次のように答えていました。
「いや、僕はそういうことはしなくても、十分あの映画はやってると思ってるからいいんです、もう(笑)」
宮崎駿作『風の帰る場所』
正確には、「パズーとシータはやってる」ではなくて、「あの映画はやってる」でしたが、意味は同じですよね。
「パズーとシータはやってる」は本当でした。
でもそれは、キスではないようです。
「パズーとシータはやってる」…いつ何をやったの?
パズーとシータは、キスをしなくとも、十分イチャイチャしている!ということだった。
たとえばタコでパズーは、シータの胸のふくらみを感じていた。
--(笑)やってるって、なにをやってるんですか。
「だって、凧に乗ってるところでね--いや、そういうこと口に出して言うのやめなさいって言われたことあるんですけど--アニメーターが描いてきた絵を見たらね、揺れてる中でシータがパズゥに後ろからかじりついてる場面なんですけど、かじりついてないんですよ。ちゃんとね、娘の胸の膨らみをこの少年は感じてるんだって、だから毅然としてるんだって。(後略)」
宮崎駿作『風の帰る場所』(http://matumoto-t.blue.coocan.jp/hayao29.html経由)
パズーが毅然としていられるのは、背中でシータの胸のふくらみを感じているからだというのですね。
シータが遠慮がちにくっついているのに、パズーのその毅然とした表情はおかしいから、ちゃんとひっつけて描いてくれ、ということです。
そうしないと、『宇宙船ヤマト』のように、抱き合っているんだけど2人ともカメラ目線になっているような、そういう形だけのみっともない絵になってしまうからと。
さすが世界の宮崎駿監督ですね。
ここまでこだわれるのは、本当に作るのが好きでないとできません。
きっと、登場人物に気持ちをのせてほしい、そういうことなのだと思いました。
パズー、それにシータも、『ジブリ・ロマンアルバム 天空の城ラピュタ』(徳間書店)によると、共に13歳位だということです。
13歳というと、中学1年~2年生に当たります。
思春期真っ只中で、異性を意識する年頃ですから、パズーもシータも当然互いを意識していたでしょう。
それが、ふたりでカイト(帆がついた乗り物)に乗るとなったら…
シータはパズーを信頼していますから、後ろからぎゅっと抱きつきます。好意があれば、尚更です。
かわいい女の子が後ろからぎゅっと抱きついてきてくれて、頼りにされたら。
しっかりしなくてはと気が締まるでしょうし、気分も高揚して、気が大きくなって、余裕の笑みのひとつやふたつ、浮かべることができそうですよね。
パズーは元から男気に溢れた少年ではありますが。
シータに帰ってくれと言われて、背中を丸めて小屋に向かって歩いていたパズーとは、大違いです。
「パズーとシータはやってる」他には何をやった?
パズーとシータがやってるシーンその他①
一緒のマントにくるまる
パズーが、寒そうにするシータを自分のマント(?)に入れてあげていました。
パズーだったら、
偏見かもしれないですが、
マントなしでもいけそうな気がします。
つまり脱いで貸してあげることもできた気がします。
しかし好きだったので、一緒のマントに入りたかったのではないでしょうか。
パズーとシータがやってるシーンその他②
ハンドルを手を重ねて回す
このシーンも、やってるというには十分じゃないでしょうか。
「ぼくがやる」にならないのは、
かよわいシータや子供相手であれば自然な行為とも思えます。
が、
胸のふくらみを感じた後なのであれば、
それだけではない特別な感情もあったのではないでしょうか。
もちろんそれどころではないシーンですし、
ただの天然な行動だったということも十分あります。
パズーとシータがやってるシーンその他③
「そいつ(紐)でぼくとシータを縛って」「ハイッ」
パズーは強風からシータを守りたいですから、紐でふたりのからだを結ぶように言います。
するとシータは笑顔で「ハイッ」と意気揚々と返事します。
元々シータの声はかわいいですが、
文末にマートがついていてもおかしくないと感じられます。
もし「紐でしばって」と言ったのがムスカだったのなら…?
とても笑顔にはなれなかったでしょう。
パズーとシータがやってるシーンその他④
紐をほどくのが待てなくてパズーがシータを抱きかかえる
普通に考えて、馴れ馴れしい行為ですよね。
好きではない男の人に抱き抱えられるなど、
不快なものですが、
シータからそのような気配はちっとも感じられません。
あんなに身を挺して守られたら、とても頼もしいですよね。
SNSでトレンド入りしたパズーの超人的な身体能力も確認してみて下さい。
ムスカはラピュタから落下しましたが、
パズーであれば、ラピュタが全て崩壊してしまわない限り、落下することなどなかったでしょう。
パズーとシータがやってるシーンその他⑤
地面に仰向けに寝そべっても、パズーがまだシータの腰に手を回している
地面にふたりで仰向けに寝そべって、大笑いするシーンがあります。
パズーはまだしばらくラピュタの腰に手を回したままです。
まだ離さないのは、
シータに触れていたいという気持ちのあらわれなのではないでしょうか。
子供の頃見ると何とも思わなかったシーンでも、大人になってから見ると、少し生々しく感じられるというか、いわゆるやってると思うようなシーンが見つかりました。
シータもパズーも、
見ていて互いが好きな気持ちが伝わって良いですよね。
お互いに人徳者ですし、
出会い方からしても王子様とお姫様だったので、
ふたりはすぐ恋に落ちたのでしょう。
とてもかわいいカップルです。
▼ドーラも若い頃にやってました。
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