2023年夏、ジブリ映画『君たちはどう生きるか』が公開されました。
するとSNSでは、
「セルフオマージュだ…」「隠れジブリ見つけた…」
などの投稿で、大盛り上がりとなりました。
ジブリ過去作品の他、有名な絵画や、ディズニーのオマージュシーンもあるらしい…。
しかしジブリ過去作品をあまり見てこなかった人や、絵画に詳しくない人からしてみれば、
「何それ?そんなのどこにあったの?」
という状態で、ちょっぴり疎外感を感じるところとなりました。
その数、なんと35シーン。
それでは早速、確認していきましょう!
・オマージュとは、その作品を元ネタとして、似たシーンや作品そのものをつくることです。
・オマージュとパクりとの違いは、元ネタにした作品に対してリスペクト(敬意)があるかどうかです。
堂々と「元ネタにしている」と言えるかどうかなどの違いがあります。
・セルフオマージュとは、自身の過去作品をオマージュすることです。
君たちはどう生きるか|オマージュまとめ【一覧】
- 絵画
- 『死の島』(ルノルト・ベックリン作)
- 『戦艦テメレール号』(ターナー作)
- 『種をまく人』(ジャン=フランソワ・ミレー作)
- 『通りの神秘と憂鬱』(ジョルジョ・デ・キリコ作)
- 『ピレネーの城』(ルネ・マグリット作)
- 『睡蓮』他(クロード・モネ作)
- ディズニー(童話)
- 『白雪姫と七人の小人』
- 『不思議の国のアリス』
- 『眠れる森の美女』
- ジブリ過去作品
- 『蛍の墓』
- 『風の谷のナウシカ』
- 『天空の城のラピュタ』
- 『となりのトトロ』
- 『紅の豚』
- 『もののけ姫』
- 『千と千尋の神隠し』
- 『耳をすませば』
- 『崖の上のポニョ』
- 『ハウルの動く城』
- 『風立ちぬ』
- 小説
- 『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・山本有三作)
- 『失われた者たちの本』(ジョン・コナリー作)
君たちはどう生きるか|オマージュまとめ【絵画ver.】
- 『死の島』(ルノルト・ベックリン作)
- 『戦艦テメレール号』(ターナー作)
- 『種をまく人』(ジャン=フランソワ・ミレー作)
- 『通りの神秘と憂鬱』(ジョルジョ・デ・キリコ作)
- 『ピレネーの城』(ルネ・マグリット作)
- 『睡蓮』他(クロード・モネ作)
絵画(1)『死の島』(ルノルト・ベックリン作)


絵画『死の島』の解説はここをタップ
絵画『死の島』は、
スイスの作家、ルノルト・ベックリン(1827-1901)が1880-1886年に制作した油彩画です。
イタリアのフィレンツェにあるイギリス人墓地や、ギリシャのポンディコニシ島(糸杉が茂っている中に小さな礼拝堂が建っている)などをモデルにして描かれたと考えられています。
また、白いフードをかぶった船の漕ぎ手は、ギリシア神話に出てくる、アケローン川(日本でいう三途の川)の渡し守であるカロン(あるいはカローン)であると考えられています。
尚、糸杉には、「死」「哀悼」「絶望」「再生」「不死の魂」といった花言葉があるとされています。
映画『君たちはどう生きるか』に出てきた墓所とは、眞人がペリカンにもみくちゃにされた例の場所。
糸杉が繁っていて、そのシルエットは、ベックリン作『死の島』とそっくり。死を象徴している点でも同じ。
『死の島』のオマージュシーンは、ジブリの他の映画(『紅の豚』や『風立ちぬ』)でも見ることができます。

宮崎駿監督、きっとお好きなのだと思います
絵画(2)『戦艦テメレール号』(ターナー作)




絵画『戦艦テメレール号』の解説はここをタップ
絵画『戦艦テメレール号』は、イギリスの作家、ターナー(1775-1851)が1839年に制作した油彩画。
SNSの反応



ターナーの絵が動いてるような場面が何度とあり、感動した。美しい映画だ
絵画(3)『種をまく人』(ジャン=フランソワ・ミレー作)




絵画『種をまく人』の解説はここをタップ
絵画『種をまく人』は、フランスの画家、ジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875)が1850年に描いた油彩画。
ミレーは、これまで理想化して描かれてきた農民の生活を、生々しく、そして力強く描き出しました。
しかし前代未聞の試みだった為、当初絵の評価は割れました。
眞人が母親から贈られたのは、吉野源三郎・山本有三共著『君たちはどう生きるか』でした。
昭和12年8月10日に新潮社より発行された初版のデザインのものが、再現されていました。
(戦後、岩波書店によって、語彙を平易にするなどの変更が加えられたものが出版された)
「はちた君かるき生うど」と読めます。
タイトルを正しく読むことができず、(何の本?)と首を傾げた人も多いはず。
この本は現在では絶版になっています。
映画『君たちはどう生きるか』公開前は500円程で取引されていたましたが、映画公開後は3万円~で取引されるようになりました。人生、何があるか分かりませんね。
ミレーの『種をまく人』は、岩波書店のマークでもある(タップで開閉)
『種をまく人』が岩波書店のマークになった理由▼(岩波書店公式サイトより)
創業者岩波茂雄はミレーの種まきの絵をかりて岩波書店のマークとしました.茂雄は長野県諏訪の篤農家の出身で,「労働は神聖である」との考えを強く持ち,晴耕雨読の田園生活を好み,詩人ワーズワースの「低く暮し,高く思う」を社の精神としたいとの理念から選びました.
引用元:岩波書店https://www.iwanami.co.jp/smp/company/c971.html
岩波書店創業者である岩波茂雄さんは農家出身で、晴れの日には耕して、雨の日は読書をして過ごしていた。
しかしそれがその内、晴れの日にも本を読むような仕事に変わった、ということのようです。本当に本がお好きだったのですね。
しかし疑問なのは、映画の中で本の中身まで忠実に再現されていたのかどうか?ということです。
書籍の挿絵には、ミレーの『種をまく人』が本当に使われていたのでしょうか。
もしかしたら、実際には使われていなくて、宮崎駿監督の岩波書店に対する粋なサプライズだったのではないか。
真相は、実物の本を持っている人が、知っているはずです。
いずれにせよ、『種をまく人』が映画に出てきたのを観たら、岩波さんはきっと嬉しかったですよね。
絵画(4)『通りの神秘と憂鬱』(ジョルジョ・デ・キリコ作)




生物は人間(とアオサギ)のみ。既視感ですよね。
たそがれのだだっ広い空間に伸びる影。
絵画『通りの神秘と憂鬱』の解説はここをタップ
絵画『通りの神秘と憂鬱』は、イタリアの作家、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)が1941年に制作した油彩画。
第一次世界大戦が始まった直後の1914年(キリコが従軍する前年)に描かれた作品。
キリコは、「戦争の結果は、恐らくこのような絵のものになる」とコメントしていました。
キリコの不安が反映されているのか、見ているこちらまで不安が煽られるようです。
描かれているのは、イタリアのトリノにあるポルティコ(ポルチコ)です。(ポルティコ=屋根のついた通路)
消失点が複数存在しており、それが、非現実的なパラレル空間を生み出しています。
キリコは、心臓発作により1978年90歳で他界しました。



キリコの名前は、ジョルジョ・デ・キリコから取っているのかも
キリコの名前は、個人的にはどちらかというと、小説『失われたものたちの本』に出てくるキコリかと思っています。
絵画(5)『ピレネーの城』(ルネ・マグリット作)




ジブリ『君たちはどう生きるか』にも、澄みきった青空とわた雲を背景に、空中に浮かぶ巨大な石が出てきました。
この石は、大叔父に下の世界の創る力を与える不思議な石でした。
絵画『ピレネーの城』の解説はここをタップ
絵画『ピレネーの城』は、ベルギーの作家、ルネ・マグリット(1898-1967)が1959年に制作した油彩画。
ルネ・マグリットは、作品について、次のように述べています。▼
「巨大な岩の浮遊は、普通に考えると重力に逆らうありえない事象である。ここで考えることがあります。山は空中にあり土台はない。本来は山は地球の一部であるが、この絵では山は地球と分離されている。どのようにして頂上の城に入ることができるのだろうか? 山へ入る入口もない。海からも陸からも登ることができない。想像力によってのみ入ることができる」
https://www.instagram.com/p
「想像力によってのみ入ることができる」石とは、想像をかきたてられますよね。
絵画(6)『睡蓮』他(クロード・モネ作)


これまでに紹介してきたものの他にも、具体的なシーンや作品名は挙げられないものの、画家のクロード・モネを思い出したという人は多かったようです。



何か明確な共通点があるわけではないものの、その美しさに、画家のクロード・モネを彷彿とさせてしまった
しかし例えば先に添付したシーンなんかは、モネの『睡蓮』を思い起こさせます。
映画『君たちはどう生きるか』は、多くの名画を思い出させてくれますよね。
絵画好きには、きっとはまるはず。彼らには自信を持っておすすめしたくなるような映画です。
映像美がとにかく素晴らしく、視覚だけでも十分に楽しませてくれるこの映画の最も感動させられるところは、そこだといっても過言ではありません。
それもそのはず、『君たちはどう生きるか』はほぼ手描きという手の込みようで、完成までに10年もの月日が費やされています。
ここまでくると、『君たちはどう生きるか』を観賞することは、美術品を鑑賞していることと同じことなのかもしれないですね。
動く絵画といったところでしょうか。
※以上の絵画に関する情報は、https://ggccaatt1.rssing.com/chan-66134406/article131.html他、ネットより収集し、参考にさせて頂きました。
君たちはどう生きるか|オマージュまとめ【ディズニーver.】
- 白雪姫と7人の小人
- 不思議の国のアリス
- 眠れる森の美女
ディズニー(1)白雪姫と七人の小人


\ここがオマージュ/
7人のばあやは、下の世界では7人の小人よろしく小さな人形としても登場。
ばあや達が、寝ている眞人を周りで見守っているシーンはまさに、7人の小人が、眠りについた白雪姫が目覚めるのを待つあの名シーンでした。
また、カプセルの中で眠り続けるヒミは、白雪姫のようでした。
ディズニー(2)不思議の国のアリス
\ここがオマージュ/
『君たちはどう生きるか』はとにかく不思議で、カラフルな夢のようで、『不思議な国のアリス』のような話でした。
ディズニー(3)眠れる森の美女
\ここがオマージュ/
塔の中で眠るヒサコ(眞人の実の母親)は、まるで眠れる森の美女でした。
ディズニーというより、童話かも?(タップで開閉)
ディズニーは童話のオマージュですから、ディズニーというよりかは、ジブリは童話をオマージュしたともいえますね。
ジブリ『君たちはどう生きるか』には、元ネタとなった『失われたものたちの本』というアイルランドの小説があります。
『失われたものたちの本』には、『白雪姫と7人の小人』や『眠れる森の美女』 などのオマージュシーンが出てきます。
そう考えると、ジブリは童話というより、『失われたものたちの本』をオマージュしたといえます。
君たちはどう生きるか|オマージュまとめ【ジブリ過去作品ver.】
- 蛍の墓
- 太平洋戦争末期の日本を舞台に、火災から始まる
- 風の谷のナウシカ
- インコマンと風の谷の住人が「ウラー」と叫ぶ
- 大叔父様のローブの飾りが王蟲の目玉、ナウシカの父らの首飾り
- 天空の城のラピュタ
- 天空の石と城ラピュタ
- 壁をよじ登る
- となりのトトロ
- 田舎に引っ越す
- 緑のトンネル
- 紅の豚
- たくさんの帆船と飛行機の墓場
- もののけ姫
- 弓矢を使うイケメンな主人公
- アオサギとジコ坊
- ワラワラとこだま
- 千と千尋の神隠し
- アオサギと湯バード
- 白い紙が襲ってくる
- 眞人の石のカケラと千尋の髪飾り
- 耳をすませば
- 本が重要な役割を持つ
- 光る洞窟
- 崖の上のポニョ
- 水の描写
- 架空上の魚
- 眞人のハゲと宗介の刈り上げ
- 7人のばあやとひまわりの家の7人のおばあちゃん
- ハウルの動く城
- ヒミとルカシファー
- 異世界のドアとハウルの動く城のドア
- 星空
- 風立ちぬ
- シベリア
ジブリ過去作品(1)蛍の墓
\ここがオマージュ/
シリアスさが随分異なりますが、両作品とも、時代背景が同じです。
どちらとも火災から始まりますが、『君たちはどう生きるか』の火災は空襲によるものではなかったようです。
ジブリ過去作品(2)風の谷のナウシカ
\ここがオマージュ/
「ウラー」って?
この「ウラー」というのは、ロシア語で「万歳!」という意味です。
宮崎駿監督はこの「ウラー」という表現がお好きのようです。
ただし、『風の谷のナウシカ』の「ウラー」は、原作の漫画にしか出てきません。
それなのでこれは、原作を読んだ人にしか、分かりようのないオマージュでした。
王蟲の目玉?


比較画像を作成してみました。
が、大叔父様の首回りの飾りと、王蟲の目玉、似ていますか?
そしてこれは、大ババ様やナウシカの父親の首飾りとも似ています。
偶然でしょうか。
もし、これで大叔父様の首回りの飾りの数が、王蟲の目玉の数と同じ14なのでれば、いよいよという感じですが…
しかしぐるっと確認することはできない為、これは将来、大伯父様がジブリパークにやってきてくれたときの楽しみにしましょう。
王蟲がいる?
映画『君たちはどう生きるか』には、王蟲を小さくしたような昆虫が出てきます。
ジブリ過去作品(3)天空の城のラピュタ


\ここがオマージュ/


ジブリ過去作品(4)となりのトトロ


\ここがオマージュ/
『となりのトトロ』の緑のトンネルには、子供心に憧れを抱いたものです。
『君たちはどう生きるか』にも緑のトンネルが出てきたときは、おお!と思いました。
ジブリ過去作品(5)紅の豚
SNSより皆の反応



「君たちはどう生きるか」異世界の海上に死者たちの帆船がずらずら並んでいる描写は「紅の豚」の変奏



死の島って紅の豚のアジトの島やな
ジブリ過去作品(6)もののけ姫
\ここがオマージュ/
イケメンな弓矢の使い手


SNSより皆の反応



眞人くんが弓を射るシーンが『アシタカっぽい』って思ったんだよね



眞人くんはアシタカの子孫やろ笑
こうして画像を並べてみると、同一人物のようですね。
アオサギとジコ坊


SNSより皆の反応



鑑賞中アオサギがだんだんジコ坊に見えてきたよね
褐色色の肌や、ずるそうな感じが重なります。
ワラワラとこだま


SNSより皆の反応



もののけ姫のこだまのような存在 名前はワラワラ



ワラワラこだまっぽくて可愛いよね
ジブリ過去作品(7)千と千尋の神隠し
\ここがオマージュ/
アオサギと湯バード
湯バードとは、顔が湯婆婆で体がカラスという人面鳥でした。
一方のアオサギは、顔がおじさんで体はアオサギという人面鳥ですね。
石のかけらと髪飾り
眞人と千尋が異世界からそれぞれ持ち帰った石のかけらと髪飾りには、異世界での出来事が夢ではなかったことの"証"という共通点があります。
ふたりとも異世界に迷い込みますが、最終的には無事元いた世界に帰ってきました。
ジブリ過去作品(8)耳をすませば


\ここがオマージュ/
両作品共、本が物語を進めるのに重要な役割を果たしていましたね。
図書室も出てきました。
主人公が本を読んで涙するところも同じです。
眞人とヒミが駆け抜けた洞窟も、ピカピカと光り美しかったです。
ジブリ過去作品(9)崖の上のポニョ


\ここがオマージュ/
水の描写
SNSより皆の反応



水の表現はポニョを連想した
ジブリで水といえば、ポニョを連想せずにはいられませんね。
架空上の魚
『君たちはどう生きるか』にも、『崖の上のポニョ』に出てきたような架空上の魚が出てきて釣り上げられていました。
マヒトのはげと宗介の刈り上げ
SNSより皆の反応



途中で宗介?(目ゴシゴシ)って場面もありました
宗介は、宮崎五郎さん(宮崎駿監督の息子)をモデルにして描き始めたのだそうです。
それなだけあって、宗介は宮崎駿監督にもよく似ていると思いませんか。(筆者にはもはや宮崎駿監督にしか見えません)
7人のおばあちゃん
牧家とひまわりの家のおばあちゃん、どちらも7人でした。


ジブリ過去作品(10)ハウルの動く城
\ここがオマージュ/
ヒミとカルシファー


ヒミが暖炉の火の中から現れるシーンは、カルシファーそのものでしたね。
ドア
どちらも、どこでもドアのようでした。
ジブリ過去作品(11)風立ちぬ
\ここがオマージュ/
シベリア


シベリア。
シベリアは、ようかん、またはあんこをカステラに挟み込んだ日本のお菓子です。実在します。
見ているだけで、お腹が空いてきてしまいますよね。
『君たちはどう生きるか』では夏子が、新しい家に越してきて疲れて寝てしまった眞人の枕元に、シベリアをそっと置いていきました。
SNSより皆の反応



作画も見事だった。特にナツコがシベリアを持って部屋に入る場面。
君たちはどう生きるか|オマージュまとめ【小説ver.】
- 『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・山本有三作)
- 『失われた者たちの本』(ジョン・コナリー作)
小説(1)『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・山本有三作)
映画『君たちはどう生きるか』のタイトルは、
小説『君たちはどう生きるか』のタイトルから拝借されました。
『世界一受けたい授業』でも紹介されたというこの本。
人生のバイブルとして、現代でも多くの人に読み継がれている不朽の名作です。
宮崎駿監督にも、影響をもたらしたことが分かります。
映画に出てきたのは、
昭和12年8月10日に発行された初版のデザインのものでした。
(現在では絶版となっており、プレミアム価格で取引きされています)
映画公開を受け、岩波書店の『君たちはどう生きるか』の累計発行部数は180万部となり、岩波文庫歴代1位となったことを同書店が発表。各メディアが報じました。
小説(2)『失われた者たちの本』(ジョン・コナリー作)
小説『失われた者たちの本』は、
映画『君たちはどう生きるか』 を制作することのきっかけになった本です。
小説『失われた者たちの本』は、
宮崎駿監督がこれまで(描かなくてもいいや)と思っていたこと<エディプスコンプレックス> を表現していたといいます。
宮崎駿監督は、このことに刺激を与えられたというのです。


まとめ:『きみたちはどう生きるか』オマージュシーンは35~シーン!※一覧あり
『君たちはどう生きるか』に出てきたオマージュシーンは、
これまで挙げただけでも、35シーンありました。
細かく挙げていったら、キリがなさそうですね。
絵画
- 『死の島』(ルノルト・ベックリン作):墓所
- 『戦艦テメレール号』(ターナー作):帆船群や夕焼けの美しさ
- 『種をまく人』(ジャン=フランソワ・ミレー作):母親が眞人に贈った本の挿絵
- 『通りの神秘と憂鬱』(ジョルジョ・デ・キリコ作):眞人が大叔父に会いに行くのに通った通路
- 『ピレネーの城』(ルネ・マグリット作):空中に浮かぶ巨大な石
- 『睡蓮』他(クロード・モネ作):睡蓮や緑の自然
ディズニー(童話)
- 『白雪姫と七人の小人』:眞人と七人のばあや、目を覚まさないヒミ
- 『不思議の国のアリス』:アオサギを追いかけて落ちる、インコ兵
- 『眠れる森の美女』:眠れる森のヒサコ
ジブリ過去作品
- 『蛍の墓』:太平洋戦争末期の日本と火災
- 『風の谷のナウシカ』:「ウラー」と叫ぶ
- 『風の谷のナウシカ』:大叔父様のローブに王蟲の目玉に似た飾り
- 『風の谷のナウシカ』:王蟲
- 『天空の城のラピュタ』:空中に浮かぶ巨大な石
- 『天空の城のラピュタ』:壁をよじ登る
- 『となりのトトロ』:田舎に引っ越す
- 『となりのトトロ』:緑のトンネル
- 『紅の豚』:たくさんの帆船
- 『もののけ姫』:弓矢を使うイケメンな主人公
- 『もののけ姫』:アオサギとジコ坊
- 『もののけ姫』:ワラワラとこだま
- 『千と千尋の神隠し』:アオサギと湯バード
- 『千と千尋の神隠し』:白い紙が襲ってくる
- 『千と千尋の神隠し』:眞人の石のカケラと千尋の髪飾り
- 『耳をすませば』:本が重要な役割を果たす
- 『耳をすませば』:光る洞窟
- 『崖の上のポニョ』:水の描写
- 『崖の上のポニョ』:架空上の魚
- 『崖の上のポニョ』:眞人のハゲと宗介の刈り上げ
- 『崖の上のポニョ』:7人のおばあちゃんが出てくる
- 『ハウルの動く城』:ヒミとルカシファー
- 『ハウルの動く城』:どこでもドア
- 『ハウルの動く城』:星空
- 『風立ちぬ』:シベリア
小説
- 『君たちはどう生きるか』:タイトル
- 『失われた者たちの本』:元ネタ
いかがでしたか。
オマージュシーンて何だと感じていた人でも、
これならば自分にも新たなオマージュシーンを見つけられそうだと、感じたのではないでしょうか。
ジブリの過去作品を見返す度に、新たなオマージュシーンが見つかりそうです。
見つかり次第、また追記したいと思います。
オマージュシーンについて考えていたら、
なんだか、またジブリの過去作品を見返したくなってきてしまいますね。
参考文献:
THE ART OF君たちはどう生きるか
絵コンテ君たちはどう生きるか
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