ドーラおばさんは、『天空の城ラピュタ』に出てくる登場人物です。
登場人物の中で一番かっこいいとも言われます。
可憐なシータとは、似ても似つかないようなドーラおばさんですが、ドーラおばさんいわく、
若い頃のアタシにそっくり
これを聞いても、視聴者は恐らく誰も信じなかったでしょう。
しかしドーラの若い頃の写真は、本当にシータそっくりだったのです。
【ドーラの若い頃の写真】シータそっくり
▼まず、ドーラの若い頃の写真が、こちら!▼
分かりましたか?
写真右上に、ドーラの若い頃の写真が飾られているのを。
確かにシータそっくりです。
今のシータを男勝りにしたような感じてすね。
ということで、
シータが若い頃のドーラにそっくりだったというのは、あながちウソではなかったのです。
そして写真右上にも、セピア色のドーラの若い頃の写真が飾られています。
飾られているのが息子の写真ではないところが、ドーラらしさなのかもしれませんね。
ドーラの愛人(恋人)もいた
そして続いては、ドーラの大きい写真斜め右下を見てみて下さい。
ハッキリとは分かりませんが、何やら金髪で面長の男性らしき人の写真が飾られていますね。
実はこれ、どうやらドーラの愛人の写真のようなのです。
宮崎駿監督が、
考えなしにこの絵を描いたとは思えませんね
ドーラの若い頃の話
ドーラには若い頃に出会った愛人がいました。
☆ドーラの愛人とは…
・神父で科学者。
・フラップター(ドーラ家の乗り物)を作った張本人。
ドーラの後に愛人となるその人は、色んな研究をしていました。
すると、当時18歳のドーラに才能を見込まれ、さらわれました。
そして、「あたしのために働きな」と言われて作ったのが、フラップター(ドーラ家の乗り物)だったというのです。
そしてドーラは恋に落ちた
そしてドーラと神父の2人は恋におちました。
『天空の城ラピュタ』を観れば分かると思いますが、ドーラは人情味あふれる人間です。
思うに、ドーラは神父で科学者のその人をさらいはしましたが、悪いようにはしなかったのでしょうか。
たとえば、その人は色んな研究をしていました。
しかし材料や費用が十分ではなく、思ったような研究はできていなかった。
そこにドーラが現れ誘拐されこそすれど、そこでは自分のやりたかった研究を思い切りすることができた。
それに加え、ドーラは若く美しい娘でした。
神父がドーラに恋をするのも分かります。
そんなわけで2人は恋に落ち、それなりに楽しい時を過ごしていたのではないでしょうか。
ドーラの若い頃は、フィギュア化するくらいに人気があるんですよ。
しかしドーラは結婚しなかった
しかしドーラと神父は結婚していません。
結婚しなかった理由はハッキリとは分かりません。
が、それは恐らく神父は結婚が認められていない為です。
(結婚すれば、カトリック教会から除籍されてしまうのだそうです)
もしかしたら神父は、
ドーラと結婚する為に神父をやめようと考えていたかもしれません。
しかし神父をやっているくらいの人なので、
このまま海賊として生きていくのには耐えられないでしょう。
ですから神父は、ドーラにも、いつか海賊をやめてほしいと考えていたのではないでしょうか。
それで神父はある日ドーラに持ちかけたのかもしれません。
"自分は神父をやめるので、ドーラも海賊をやめてカタギとして自分と共に生きてほしい"と。
しかしドーラは根っからの海賊で、それは到底無理な話。
ドーラは、ふたりの価値観が揃うことはないのだということを悟るのです。
しかし神父のことは愛しているので、無理に一緒にいようとはせず、解放したのではないでしょうか。
ドーラのことですから、憎まれ口のひとつやふたつ叩いて、半ば追い出すようにして解放したかもしれませんね。
↓
作中には、じいさんに、「カタギに肩入れしても尊敬はしてくれねえぜ」と言われてドーラが血色ばむシーンがあります。
ドーラが過剰に反応したのは、こうした背景があったからなのかもしれないと思います。
しかしドーラはやることはやっていた
では、ドーラの息子の父親は誰?という話になります。
それは、
神父だと思います。
そうでないなら、じいさんでしょうが、じいさんは、息子たちに「パパ」ではなく、「じいさん」と呼ばれているので、違うでしょう。
ドーラは若い頃、神父がこのまま海賊として一緒に生きてくれると思っていた。
神父は若い頃、ドーラがいつかカタギとして一緒に生きてくれると思っていた。
ドーラの息子たちは、ドーラと神父が互いにそのように信じていた頃にできた子たちなのではないでしょうか。
なんだか切ないです。
が、しかしドーラは今も神父を愛しているので、今でも神父の写真を飾っているのでしょう。
ラピュタ崩壊後、船を失ったことをじいさんがなげいていましたが、
もしこの時なくなったのがフラップターだったら?
というのは興味があります。
因みに、パズーとシータも十分にやってたようですよ。
ドーラの愛人(恋人)が映画では封印された理由
中盤から、活躍しもしない新キャラを出すことはできなかったから。
「でもここにきていきなり、この人誰? はないんですよ、活躍しないんですから。だからこれはやめるんです」
木原浩勝著『もう一つの「バルス」』,講談社,p80
当然宮崎さんも、中盤以降から新キャラはありえないと承知していた。
確かに、中盤から活躍しもしない新キャラが出てきたら、ドーラの本編には繋がらない過去の話が始まったら、ぶれぶれというか、雑音になってしまいそうです。
ですがせっかく考えた裏設定なので、カットしてしまうのは惜しいことです。
それで、ドーラの若い頃の写真と、その右下に視聴者の目には留まらないくらいの感じで愛人の写真を描いたのではないでしょうか。
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