ジブリ作品には、様々な都市伝説が存在します。
都市伝説とは…
都市化の進んだ現代において口承されている話。 出所が明確でなく、多くの人に広まっている噂話。
Weblio 辞書(https://www.weblio.jp)
今回目に入ったのは、
「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」(天空の城ラピュタ)という都市伝説です。(Googleサジェストワードより)
いったいどのような都市伝説なのか?
気になりますよね。
ということで、リサーチしてみました。
本記事にはその他、
- 『天空の城ラピュタ』の本当のその後の結末
- 多くの人がテレビで見たと証言している『天空の城ラピュタ』の幻のエンディング
などをまとめています。
『天空の城ラピュタ』都市伝説「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」とは?

『天空の城ラピュタ』の都市伝説、「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」を確認したところ、一言でまとめると・・・
ドーラ一家が、パズーを惨殺。シータの手足は切り落としてしまう。
というものでした。
なぜドーラー家がそんなことをする必要があったの!?
それは…
↓
ドーラー家は、ラピュタから盗み出したお宝だけでは満足できず。
↓
ラピュタ王家の末裔であるシータの家なら、お宝がまだ眠っているのではないかと考える。
↓
ドーラー家はまず身体能力が異常に高く、強敵と思われるパズーの息の根を止める。
↓
続いて、シータが逃げ出さないように彼女の手足を切り落としてしまった。お宝の場所を聞き出したいので、命までは盗らない。
というストーリーの流れです。
うう~ん…。
『天空の城ラピュタ』を観たばかりの方であれば尚のこと、にわかに信じがたい内容です。
が、都市伝説好きには思わず興味をそそられてしまうような内容ですよね。
『天空の城ラピュタ』都市伝説「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」は本当?出処は?
すると続いて気になるのが、都市伝説の出所です。
この悲しすぎる都市伝説、 "パズーの悲劇"は、一体いかにして生み出されたのでしょうか。
結論からいうと、
『天空の城ラピュタ』の都市伝説「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」は、
あくまで一般人によって創作されたエンディングだったようです。
この都市伝説のルーツ(発祥源)は、2012年には投稿されていた同人作にあったようです。
なるほど、という感じですよね。
ファンの方が二次創作したものが、都市伝説へと発展したものと考えられます。
「バズーの悲劇」について触れていたYouTube動画コメント欄より
パズーの悲劇はたしか同人作だった気がする。今ネットで検索しても見つからなかったけど、かなり昔に、解説通りの1枚絵が存在していたはず。
https://www.youtube.com/watch?v=fzLEQTasSOw
「パズーの悲劇」について最も古い投稿(X)は2012年のものだった
こんなんやだーべ😝天空の城ラピュタ 都市伝説 悲しすぎる結末 パズーの悲劇http://t.co/xOR3egA6
— なまえはしらない (@etbabetomato) August 5, 2012
※ポストに埋め込まれているリンク先は、現在は非公開になっており、視聴することはできません。

今回、「パズーの悲劇」の真相を明らかにする為にリサーチしました。
が、そうするまでもないと感じた人も多かったかもしれませんね。
なぜならばドーラは、パズーとシータ、ふたりの生還を目をうるうるさせて喜んでいました。
その後で、この身の変わりようは、ムリが感じられますよね。
ドーラー家は確かに海賊でしたが、心根は優しい人たちでした。
パズーに至っては、ドーラー家の命の恩人です。
(※パズーは、ドーラ一家の拘束を解きました。これによって彼らは、崩壊するラピュタから脱出することができたのです。)
極め付けは、宮崎駿監督ですね。
宮崎駿監督は、子供たちの為に映画を作り続けています。
そのような人が、「パズーの悲劇」のような、悲しく残酷で、そしてファンをがっかりさせてしまうような結末を用意するとは、到底信じられませんよね。
ネット上に出回っていた「パズーの悲劇」についての噂話をまとめると、こんな感じだった
●『天空の城ラピュタ』のエンディングで、惨殺されたパズーと、その横で手足をもがれ横たわるシータのイラストが流された。これが、この都市伝説の始まり。
●しかもそれは、多数の人に目撃された。
(が、実際に自分が観た、という投稿は見つからなかった)
小まとめ
一連をまとめると、
『天空の城のラピュタ』の都市伝説「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」は、2012年に一般人によって投稿された同人作から発祥したものらしい。
ということですね。
・この都市伝説が生まれたのは、2012年頃だと思われます。
(旧Twitterへの投稿より。『天空の城ラピュタ』が公開されたのが1986年なので、それより25年程後ですね)
・元ネタはネット上に投稿された同人作。
公式的な結末ではないということですね。
『天空の城ラピュタ』都市伝説「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」みんなの反応

「本当にドーラ一家が残酷だったら、炭鉱の町を襲ったときに、わざわざ親方と殴り合いなんてそんなかったるいことしないよね。」
https://www.youtube.com/watch?v=fzLEQTasSOw
「あのドーラ一家がパズーを殺しシータの手足を斬り落とすとかそんな残酷な事出来るわけない 噂を作るにしてもあり得ない」
https://www.youtube.com/watch?v=fzLEQTasSOw
「ドラえもんの最終回も昔最終回を同人誌で販売して後に小学館とかと裁判になったのが元ネタだろうから 同様にパズーの悲劇もどこかの誰かが描いた同人誌やSSがいつの間にか独り歩きしてるんじゃないかな?」
https://www.youtube.com/watch?v=fzLEQTasSOw
『天空の城ラピュタ』の都市伝説「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」は信憑性がない為、内容を知った上で信じるという人はいない様子です。
それで、サジェストワードになることはあっても、SNSで話題に挙がってはいないでしょう。
しかし、どうして元ネタの漫画が削除されてしまったのでしょうね。
この都市伝説「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」については、否定的な意見も多い為、もしかしたらその影響があるのかもしれないですね。
しかし、「シータとパズーの悲劇」なのではなく、「パズーの悲劇」となっているのが気になりませんか。
とはいっても、きっと深い意味はないのでしょうが。
『天空の城ラピュタ』その後の本当の結末とは

『天空の城ラピュタ』には、その後の本当の結末があります。
それは、小説版『天空の城ラピュタ』の中で語られていました。
ラピュタ事件から半年が経過。パズーもシータも故郷へ帰り以前の生活を取り戻している。2人ともラピュタの件は誰にも言わず、真相は2人だけの記憶に留まっている。シータはゴンドアで農業とヤクの世話をし暮らしており、その日はパズーからの手紙を読んでいた。貯めていたお金で翼の可動金具が買えそうで鳥型飛行機の完成が近い、そうしたらシータの家まで飛んでいく旨の内容が書いてあった。又、タイガーモスらしき飛行船が軍の給料を奪ったとの新聞情報が書いてあり、ドーラ一家も変わりない。パズーを待ちわびるシータの話で締めくくっていた。
かりんと(2020.5~🖼️色鉛筆画を描いています✏️)(https://bookmeter.com/books/11200)
まとめると、
あれから半年。
パズーもシータもドーラ一家も以前の生活に戻っていた。ラピュタのことは広言していない。
今度、パズーが自作の鳥型飛行機を完成させてシータの故郷に遊びに行くよ。シータはそれを楽しみにしてる。
ということです。
これぞ、『天空の城ラピュタ』の真のその後だ!
という感じがしますね。
ドーラー家についても、"変わらない"と記載があります。
『天空の城ラピュタ』を観た後だと、軍から給料を奪ったというのは、スカッとしてしまいますね。
まさかドーラー家がこの後になって、パズーを襲いにやってくる、なんてことはないでしょう。
"ラピュタの真相はパズーとシータの記憶の中だけにとどまっている"というのはなんとももどかしいですが、パズーとシータらしいと思えます。
2人が一緒に暮らしていないというのは、意外にも感じました。
パズーとシータは、互いに好意を抱いていたようでしたからね。
ですがリアルでもあります。
パズーもシータも、それぞれの生活がって、生きていかなければいけないですよね。

『天空の城ラピュタ』都市伝説「幻のエンディング」とは
『天空の城ラピュタ』には、幻のエンディングがある、ということが噂になっています。
その幻のエンィングというのが、次のイラストが流されるというもの。▼

つまり、本当のその後の結末が流されるというものです。
「悲しすぎる結末 パズーの悲劇」のイラストではありません。
他にも、
"パズーとシータが暖炉に飛行石を隠すイラスト"
なども流されたとか。
これは、小説の挿し絵にあるようですね。
どうやらその真相は、
日本テレビが、ナイター中継局が推して『天空の城ラピュタ』を全部放送することができなくなった。
それなので、
最後はしょった分、その後の結末のイラストを流した…
という説が有益です。
映像には残されていないので、証明することはできないですが。
しかし「幻のエンディング」については、今度こそ多くの人が「見た」と証言しています。
視聴者による証言の一例
記憶に残っているのは野球中継で30分延長の後に始まった事(記憶があっていれば金曜ロードショウ) エンディングの後、画面がブラックアウトした後に流れました。 後、暖炉の上に飛行石のカットもありました。
https://www.youtube.com/watch?v=fzLEQTasSOw
『天空の城ラピュタ』都市伝説「幻のエンディング」公式回答は
公式は、『天空の城ラピュタ』に幻のエンディングがあることを否定しています。
ちなみに一部で「天空の城ラピュタ」に別のエンディングがあるという噂が流れているようですが、そういうことは一切ありません。恐らく、アニメージュ文庫で出ている小説版に後日談がほんの少し書かれており、また、映画公開後に宮崎さんが描いたイラストには後日談を連想させる物があること(たとえば「スタジオジブリ作品関連資料集I」の65ページ掲載のイラスト。パズーがオーニソプターに乗ってシータを訪問する様が描かれています。ちなみにこの「作品関連資料集」シリーズも、マニアックな指向性のある方には大変面白い本です、とPR)などから膨らんだ想像が、いつのまにかそういう噂になったのでしょう。
スタジオジブリ公式 ジブリ日誌(https://www.ghibli.jp/storage/diary/000102)
(ジブリ日誌は、2011年にて終了しています)
公式の考えとしては、
(あれ?『天空の城ラピュタ』の続き、自分いつか観たぞ…?いつかは、放送されてたんだ…!)
という感じで、都市伝説として広まった、というものです。
思い込みの力は病すら治すといいますから、確かにパワーはありますよね。
しかし、日本テレビが、『天空の城のラピュタ』を早めに終わらせた後、続けて例のイラストを流したことで、それがエンディングのように見えた…
という可能性はあります。
しかしそれはジブリの許可なくしてやれるものなのか?
それとも、日誌を書いたジブリスタッフが知らなかっただけなのか?
など疑問はありますが。
まとめると…
『天空の城ラピュタ』に幻のエンディングがあるというのはデマだけど、あなたが見たその後のイラストは本当!
という感じですね。
『天空の城ラピュタ』に幻のエンディングがあるという都市伝説は、半分ウソで、半分は本当といったことろでしょうか。
『天空の城ラピュタ』その他の怖い都市伝説とは

『天空の城ラピュタ』怖い都市伝説
怖い結末①ロボットひとりぼっち説
怖い結末②文明の破壊再来説
怖い結末①ロボットひとりぼっち

エンディングでは、どんどん上昇したラピュタが、ついには大気圏を突破したように見えます。
このことから、ロボットの友達であるキツネリスや小鳥が死亡してしまい、ロボットはひとりぼっちになってしまう…
という結末を危惧する人はまあいるものなのです。
でもそこまで上がったら、動物だけでなくロボットも動かなくなってしまうのでは…
とも思いますが、どちらにせよ、怖い結末に違いはありません。
この都市伝説は、あながち本当かもしれないですね。
というのもシータとパズーは、上昇していくラピュタに取り残されてのどかに歩いているロボットたちを見て、複雑で切ないような表情を浮かべていました。
(この表情によって、視聴者の不安が煽られた、ともいえますが)
ロボットは羽を広げて脱出、キツネリスや他の動物たちもロボットと一緒に脱出した、という結末にきてもらいたいですね。
怖い結末②文明の破壊再来

『天空の城ラピュタ』には、『風の谷のナウシカ』に出てきたキツネリスが登場します。
このことから、『天空の城ラピュタ』の未来は『風の谷のナウシカ』に至る、という考察があります。
『天空の城ラピュタ』に『風の谷のナウシカ』に出てきたキツネリスが登場する理由を知る
未来、火の7日間があり、文明が2度に渡って破壊され、ガスマスク無しに生活できなくなるというのは、確かに「怖い結末」だといえますね。

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